「もみ返し」の原因を生理学で完全解説。「好転反応だから大丈夫」は嘘?組織を破壊せずに効かせる唯一の方法

こんにちは。カミヤ治療院の神谷昌志です。

「施術の翌日、体がだるくて痛い」

「熱っぽくて、3日経っても痛みが引かない」

お客様からそう言われた時、あなたは自信を持って理由を説明できていますか?

あるいは、少し気まずそうに、こう答えていませんか?

「それは好転反応(瞑眩反応)ですから、毒素が出ている証拠ですよ」

……もし、マニュアル通りにそう答えているなら、今すぐ改めてください。

厳しいことを言いますが、それは「言い訳」です。

医学的・生理学的に見て、「好転反応」と「もみ返し」は全くの別物です。

今回は、曖昧にされがちなこの問題を、国家資格者が生理学の視点から論理的に紐解きます。

1. 生理学で見る「もみ返し」の正体

結論から言えば、もみ返しとは「筋繊維の微細断裂による炎症(怪我)」です。

筋肉(筋原線維)は、非常にデリケートな組織です。

そこに、許容量(ドーゼ)を超える物理的な圧力が加わると、筋繊維がプチプチと千切れます。これが「打撲」や「ひどい筋肉痛」と同じ状態を作り出します。

👉【ここにイラストを挿入してください】

(プロンプト内容:強い圧で筋繊維がブチブチと切れ、炎症(赤色)を起こしている断面図。「筋繊維の断裂」の文字入り)

「好転反応」と「もみ返し」の決定的な違い

項目好転反応(瞑眩)もみ返し(損傷)
原因急激な血流改善、副交感神経優位筋繊維・筋膜の損傷、炎症
症状だるい、眠い、ポカポカするズキズキ痛い、熱感、動かすと痛い
期間半日〜1日でスッキリ収まる3日以上続き、痛みが残る
正体回復のプロセス施術による破壊行為

つまり、痛みが数日続くもみ返しは、「お客様の体を壊した」ということなのです。

2. なぜ、あなたの指は筋肉を壊すのか?

原因は、「硬いコリを、力で潰そうとするから」です。 生理学には「伸張反射(しんちょうはんしゃ)」や「防御性収縮」という言葉があります。

強い刺激が急に入ってくると、筋肉のセンサー(筋紡錘)が反応し、

「危ない! 切れる! 守らなきゃ!」

と瞬時に硬直して身を守ろうとします。

👉【ここにイラストを挿入してください】

(プロンプト内容:強い刺激に対して、筋肉がギュッと縮こまって指を弾き返している様子。「防御性収縮」の文字入り)

硬く縮こまった筋肉を、さらに力で押し込む。

この攻防戦が、筋繊維をズタズタに引き裂くのです。

壊された筋肉は、修復過程で瘢痕化(はんこんか)し、さらに硬くなります。

「揉めば揉むほど硬くなる体(鉄板のような背中)」を作っているのは、知識のないセラピスト自身かもしれないのです。

3. 「破壊」せずに「浸透」させる技術

では、どうすれば防げるのでしょうか?

カミヤ式では、組織を破壊することは絶対にありません。

なぜなら、「組織間隙(そしきかんげき)」という、筋肉と筋肉の隙間を狙うからです。

👉【ここにイラストを挿入してください】

(プロンプト内容:指が筋繊維を傷つけず、繊維と繊維の「隙間」にするりと入っていく断面図。「組織間隙を狙う」の文字入り)

指先をセンサーにして、細胞の隙間を見つけ、そこに重力でゆっくりと沈み込ませる。

隙間から入ってくる指に対して、体は防御反応を起こしません。

だから、深層筋(インナーマッスル)まで到達しても、細胞一つ傷つけずに、コリだけをリリースできるのです。

4. もみ返しに関する「よくある質問(FAQ)」

現場で判断に迷うポイントについて、プロの視点でお答えします。

Q1. お客様から「もっと強く!痛いぐらいが好き」と言われます。どうすれば?

A. 言いなりになってはいけません。プロとして導いてください。

「痛い=効いている」と誤解しているお客様は多いです。

しかし、要望通りに強く押して筋繊維を壊せば、その時は満足しても、翌日以降に必ず体が硬くなります。

「〇〇さんの今の筋肉の状態だと、これ以上強く押すと逆に傷つけてしまいます。今日はこの深さで緩めるのがベストです」と、プロとして説明し、結果(体の軽さ)で納得させてください。

Q2. もみ返しが起きてしまったら、どう対処すべきですか?

A. 「怪我」として処置してください。

「また揉めば治る」は間違いです。炎症が起きているので、アイシング(冷却)と安静が必要です。

間違っても、お風呂で温めたり、さらにマッサージをしたりしないでください。火に油を注ぐことになります。

Q3. カミヤ式なら、本当に「もみ返し」は起きないのですか?

A. 起きません。断言します。

なぜなら、カミヤ式は「繊維を断ち切る」のではなく、「繊維の隙間」に沈み込む技術だからです。

細胞を傷つけないので、炎症の起きようがないのです。

まとめ:論理を知れば、技術は変わる

「痛いほうが効く」という時代は終わりました。

お客様の体を守り、かつ最高の結果を出すためには、生理学に基づいた正しい知識が必要です。

「揉み返しゼロ」の技術を習得し、お客様から本当の信頼を得られるプロになりませんか?

神谷 昌志

神谷 昌志

カミヤ治療院の院長。「あなたが回復すれば、あなたの周りも元気になる。」をモットーに、心身に悩みを抱える多くの人たちの回復をサポートしている。

【経歴】
整形外科 理学療法室勤務
平成7年 東京医療福祉専門学校卒業「鍼灸・マッサージ師免許」取得
平成18年より 江戸川区西葛西に「カミヤ治療院」2名で開業

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