【治療家向け】産後骨盤矯正で「戻り」を防ぐカギは足元にあり。他店と差別化する「浮き指」アプローチとは?

「産後の骨盤矯正メニューを作ったけれど、患者さんの痛みが取りきれない」 「数日経つと『また腰が痛くなった』と言われてしまう」

もし先生がそんな壁にぶつかっているのなら、見るべきポイントが少しズレているのかもしれません。

こんにちは。 カミヤ治療院・スクール代表の神谷です。

産後ケア=骨盤を締める、というのが業界の常識ですが、実は骨盤だけを見ていても根本改善はしません。 今日は、多くの治療家が見落としている「産後腰痛と足元(浮き指)の意外な関係」について、臨床の視点から紐解いていきます。

第1章:なぜ、骨盤を締めても治らないのか?

1-1. 運動連鎖から見る「崩れ家」の理論

人体を建築物に例えるなら、骨盤は「柱」であり、足元は「基礎(土台)」です。

基礎がグラグラと傾いているのに、柱だけを真っ直ぐに直したらどうなるでしょうか? すぐにまた歪んでしまいますよね。

産後のママさんの多くは、重心が後ろに崩れています。

その根本原因である「足元の崩れ」を放置したまま骨盤矯正をすることは、穴の空いたバケツに水を注ぐようなものなのです。

1-2. 診断の盲点「浮き指」

先生は、初診時に患者さんの「足の指」をチェックしていますか?

  • 立位で足の指が地面から浮いている
  • 足指の関節が硬く、グーが握れない
  • 足底にタコができている

これら「浮き指」の兆候がある場合、体重は踵(かかと)に乗り、

バランスを取るために骨盤は後傾(または代償的な前傾)を強いられます。これこそが、マッサージでは治らない腰痛の正体です。

第2章:産後の身体で起きている「生理学的変化」

2-1. リラキシンは「足のアーチ」も破壊する

妊娠中から分泌されるホルモン「リラキシン」は、産道を広げるために全身の靭帯を緩めます。 ここで重要なのは、「緩むのは骨盤だけではない」ということです。

足のアーチを支える靭帯も緩むため、産後は「開張足(偏平足)」になりやすく、

土台の剛性が著しく低下します。この生理学的な背景を理解せず、ただ筋肉をほぐすだけでは、患者さんの体を支えることはできません。

2-2. 育児中の「ゆる履き」が負のスパイラルを作る

さらに臨床でよく見るのが、靴による悪化です。

赤ちゃんを抱っこしたまま脱ぎ履きしやすいように、「紐を緩めたスニーカー」や「スリッポン」を履いているママさんが非常に多いです。

  • 脱げそうな靴を履く
  • 無意識に足の指を上げて(反らせて)靴を脱げないように支える
  • 「浮き指」が定着し、重心が踵に偏る
  • 骨盤が歪み、腰痛が慢性化する

この「ADL(日常生活動作)の崩れ」を見抜き、指導できるかどうかが、プロの腕の見せ所です。

第3章:今日から指導できる!「足元」への介入

スクールでは高度な手技を教えますが、ここでは明日から患者さんに指導できる「セルフケア指導」のヒントを共有します。

3-1. 正しい靴の履き方指導(ADL指導)

「楽な靴」が「体を壊す靴」であることを伝えてください。

  1. ヒールロック(かかと合わせ): 靴を履いたら、必ずトントンとかかとを打ち付け、ヒールカップに収める。
  2. 足首の固定: 靴紐は一番上の穴まで通し、足首を固定することで「靭帯の代わり」をさせる。

これだけで、施術効果の持ちが劇的に変わります。

3-2. 足指機能の回復(運動療法)

浮き指改善のために、タオルギャザーや「足指ジャンケン」を指導しましょう。

足趾(そくし)が地面を掴めるようになると、骨盤の位置が自然と安定します。

【臨床報告】中国鍼でも改善しなかった産後腰痛のケース

患者様: 40代女性(産後1年) 主訴: 慢性的な腰痛・肩こり

来院時の所見

他院で鍼治療を受けていたものの改善せず来院。 触診と視診の結果、重度の「浮き指」と、大きめの靴を履く習慣が確認できました。骨盤そのものの歪みよりも、「足元がグラグラで、腰で踏ん張らざるを得ない状態」でした。

カミヤ式のアプローチ

  1. ADL指導: 靴のサイズの適正化と、紐の締め方をその場で指導。これだけで立位姿勢が安定。
  2. 徒手療法: 強い力(スラスト)は一切使わず、緩んだ靭帯のバランスを整える「深部アプローチ」を実施。
  3. 足根骨調整: 距骨と踵骨のアライメントを修正。

結果

数回の施術で「抱っこ時の痛みが消失」しました。

「靴の履き方ひとつでこんなに変わるなんて!」と驚かれましたが、これが構造医学に基づいた治療の強みです。

おわりに:その場しのぎではない「本物の技術」を

産後のママさんの体は、交通事故に遭ったのと同じくらいダメージを受けています。 デリケートな時期だからこそ、バキバキ鳴らすようなリスクのある施術ではなく、解剖学に基づいた「優しいけれど深部に効く技術」が求められています。

カミヤ治療院・スクールでは、骨盤だけでなく、足元(土台)から全身を診る診断力と、靭帯レベルで整える調整手技をお伝えしています。

「なぜ、治せないのか?」 その答えは、教科書には載っていない現場の法則の中にあります。

ワンランク上の技術を身につけたい先生は、ぜひ一度、当スクールの門を叩いてみてください。

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神谷 昌志

神谷 昌志

カミヤ治療院の院長。「あなたが回復すれば、あなたの周りも元気になる。」をモットーに、心身に悩みを抱える多くの人たちの回復をサポートしている。

【経歴】
整形外科 理学療法室勤務
平成7年 東京医療福祉専門学校卒業「鍼灸・マッサージ師免許」取得
平成18年より 江戸川区西葛西に「カミヤ治療院」2名で開業

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