

初めてこのサイトをご覧になる美容施術者の方へ
手の動きを真似るだけでは、たぶん伝わらない。
私の施術を見た方は、ときどき不思議そうな顔をされます。
「そんなに強く押さないんですね」
「今、何をしていたんですか?」
目に見える手の動きだけでは、私が何をしているのか分かりにくいのだと思います。
実は、そのとき私が意識しているのは、手の動かし方だけではありません。
手の下で何を感じているのか。そして、その感覚から何を判断するのか。
ここに、私が長年大切にしてきたものがあります。
その場所を変えたいからといって、そこだけを見ているわけではありません。
フェイスライン、バスト、ヒップライン。
美容の施術では、それぞれに気になる場所があります。
けれども、身体は一つひとつの部分が独立して存在しているわけではありません。
たとえば私は、バストに直接触れず、鎖骨の下の周辺から施術した経験があります。
ヒップラインを考えるときには、骨盤の底にある支持構造を思い描くこともあります。
そこで何を感じ、どう手を使うのか。
私自身の施術経験から生まれた、一つの着眼点です。
私の手には、ときどき大きな動きが返ってきます。
弱い刺激だから、感じるものまで小さいとは限りません。
フェイスラインに触れているとき、薄い膜を通しているような感覚や、呼吸にも似たリズムを感じることがあります。
私には、驚くほどダイナミックな動きとして伝わってくることさえあります。
もちろん、それが実際にどの組織の動きなのか、測定して証明したという話ではありません。
あくまで、私の手が感じ取っているものです。
それでも私は、こうした触診感覚をとても大切にしています。
解剖図を思い描き、名前を囁く。
もう一つ、私の施術には少し変わったところがあります。
靱帯や腱、筋膜などの構造を、解剖図で確かめる。
その位置や広がりを、頭の中で立体的に描く。
そして施術中、その組織の名前を小さな声で囁くことがあります。
私にとって、その言葉は単なる暗記した名称ではありません。
頭の中のイメージと、手に返ってくる感覚を結びつける手がかりです。
そこには、言葉やイメージ、エネルギーをめぐる私独自の考え方もあります。
こうした考え方の作用が科学的に解明されているということではありません。
ただ、私が技術を組み立てるうえで欠かせない部分なのです。
「左右を触り比べてください」から始まる話。
初めての方には、片側だけ先に施術して、ご自身で左右を比べてもらうことがあります。
私の手が感じたことと、受け手が感じたこと。
この二つは、必ずしも一致しません。
だから、違いが分からなかったという感想も含めて、大切にしたいと思っています。
誰もが同じ変化を感じるわけではありません。
それでも、そこで生まれる疑問や発見が、身体を見る新しい入口になることがあります。
美容の専門家である皆さんに、知ってほしいこと。
皆さんには、すでに学んできた技術があります。
日々のお客様との経験もあります。
私は、その積み重ねを否定したいのではありません。
むしろ、そこへ違う分野で培われた身体の見方を持ち込んだら、何が見えてくるだろうか。
それを、一緒に考えてみたいのです。
手順を覚えることと、手の下の感覚を捉えられるようになることは、同じではありません。
すぐに理解できる部分もあれば、経験を重ねながら少しずつ分かってくる部分もあるでしょう。
まずは、このサイトの読み物を通して、私が何に注目し、何を感じ、なぜそんな施術をしているのかを知っていただければと思います。
最初に読んでいただきたい3つの話
1.フェイスライン
片側だけ先に施術したとき、私が確かめていること。
2.バストケア
バストに直接触れないという着眼点は、どこから生まれたのか。
3.ヒップライン
お尻ではなく、骨盤の奥に意識を向けるという考え方。
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実際に施術を受けて確かめる機会や、技術を学ぶ場については、案内条件が整った段階でお知らせします。
新しい方法を無理に信じる必要はありません。
まずは知って、興味を持ち、ご自身の経験と照らし合わせて判断していただきたいと思っています。
※本文は筆者の経験と独自の施術思想の紹介です。記載した触診感覚や技術の作用、美容上の結果、再現性を保証するものではありません。